冬旅日記(番外編)

大晦日から元旦は福島で過ごした。今年の冬旅の目的は、福島で新しい年を迎え、元旦に福島の山を登ることだ。
大晦日の夕方、福島に入った。大晦日は道の駅「つちゆ」での車中泊だ。山の上にある道の駅は日が暮れると誰もいなくなり、だだっ広い駐車場での寒くて寂しい夜を過ごした。夜明け前、車の音で目を覚ます。車から出ると、カメラを抱えた人々。どうやらここは初日の出スポットみたいだ。

かじかむ手をポケットに入れて日の出を待つ。放射冷却で冷え込んでいる。少し雲がかかっていたが、初日の出を見ることができた。福島の人々はどんな思いで新年を迎えたのだろうか。福島の再生を祈りながら初日の出を眺めた。きれいだった。朝日を浴びた吾妻の山々も美しかった。震災前と何ひとつ変わらない景色に嬉しくなった。

イタリアにいる奥さんからは、フクシマがすっかり有名になっていると聞いていた。日本全体が放射能で汚染されているような印象を持たれているようだ。小さなお子さんを抱えた知り合いの家族が日本に行こうとして、周囲の猛反対で家族での日本への旅を取りやめたこともあったらしい。
目の前の景色は何も変わらないが、放射能で幾ばくかは汚染されているのかもしれない。日本人は大きな自然の災害を何度も乗り越えてきた。きっと津波の被害を受けた地域もいつかは復興する。でも原発事故の被害はどうなるのだろうか。取り返しのつかないことを私たちはしてしまったのだろうか。
旅のもうひとつの目的、福島での元旦登山を終えて裏磐梯の宿に向かった。秋田を出て以来ずっと車中泊で疲れていた。昨年奥さんと泊まったテレマークの宿「ポローニア」に前日の午後予約を入れた。ボローニアに着き、曽原湖の周囲を散策する。福島の元旦は穏やかそのもので、裏磐梯の景色は昨年以上に美しかった。

ふらふらと遊んでいるだけで東北の復興に何ら寄与していない。自分にできることは東北を訪ね、東北のことを思うことだけだ。自分にとって、東北は、福島は、昨年と何一つ変わらず美しく、心を癒してくれる場所だった。心から東北の復興と再生を願う。今年も東北への冬旅ができてよかった。
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遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
相変わらずのたゆまぬ?出撃・・流石です。
今年は去年よりは行こうかと。カサラノが泣いております。
東北に関してはほんと義捐金寄付くらいしかできませんが、これからも気にかけていこうかと。家族でもいれば、そちら方面に旅行して地元経済に貢献できるのですが。まあそのうち一人でもいこうかと。
しかしイタリアでもそうですか。お客さんの友人がインドネシアの方なのですが、その人も家族から「早く帰って来い」なんていわれて、本人もびびって帰りたがっていたとのこと。
日本沈没とか馬鹿なことを書いていた韓国の大手新聞もありますし・・・。風評被害?的なものも大きいですね。
投稿: てっさん | 2012年1月 4日 (水) 13時36分
>てっさん
暇にまかせて東北を旅してきました。
遠くてそうそう行けませんが、大好きな場所なのです。
今年は特に思うところがあって、福島で新年を迎えることにしました。
津波の被害は悲しいことですが、原発事故に対しては悲しみより怒りを感じます。
原発、もうやめるしかないと思います。
投稿: ts | 2012年1月 4日 (水) 22時53分